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作詞:萩原四朗、作曲:上原賢六、唄:石原裕次郎
1 砂山の砂を 指で掘ってたら |
《蛇足》昭和32年(1957)にテイチクから発売されて大ヒットしました。レコードでは184万枚の売り上げ。
翌年、この歌を下敷きにして日活が同名の映画を制作。石原慎太郎原作のアクション映画で、主演の裕次郎のほか、北原三枝、白木マリ、宍戸錠、小林旭などが出演しました。
小林旭がまだ脇役なのが注目されます。小林旭が脚光を浴びるのは、昭和34年(1959)公開の映画『南国土佐を後にして』から。これが『渡り鳥シリーズ』へとつながります。
作詞の萩原四朗、作曲の上原賢六のコンビは、裕次郎の歌を20曲あまり作っていますが、大ヒットしたのは、『錆びたナイフ』のほか、昭和37年(1962)の『赤いハンカチ』、昭和38年(1963)の『夕陽の丘』ぐらい。
中ヒットや小ヒットなら、いくつもあります。『こぼれ花』『白い浮雲』『雪国の町』などはいい歌だと思いますが、大ヒットにはなりませんでした。
ジャックナイフは折りたたみナイフのこと。人を殺せる大型のナイフから、昔懐かしい肥後守まで、いろいろな種類があります。
それにしても、失恋すると、人はなぜ寂しいところに行きたくなるのでしょうか。
(二木紘三)