(C)Arranged by FUTATSUGI Kozo
作詞・作曲:James Royce Shannon、
日本語詞:二木紘三、唄:ビング・クロスビー他
1 ずっと昔に キラーニーで 優しく静かに 歌ってくれた お母さんの ひなびた歌 もう一度聞けたら なんにもいらない トゥラ ルラ ルラ トゥラ ルラリ トゥラ ルラ ルラ おねんねなさい トゥラ ルラ ルラ トゥラ ルラリ トゥラ ルラ ルラ 眠れいとしご
2 夢は巡る ゆりかごへ やわらかな腕の 中で聞いた お母さんの 優しい歌 ねんねとあやす声 遠い想い出 トゥラ ルラ ルラ トゥラ ルラリ トゥラ ルラ ルラ おねんねなさい トゥラ ルラ ルラ トゥラ ルラリ トゥラ ルラ ルラ 眠れいとしご
Too-Ra-Loo-Ra-Loo-Ral (That's An Irish Lullaby)
Over in Killarney Many years ago, Me mither sang a song to me In tones so sweet and low. Just a simple little ditty, In her good ould irish way, And l'd give the world if she could sing That song to me this day.
Too ra loo ra loo ral, Too ra loo ra li, Too ra loo ra loo ral, Hush now don't you cry! Too ra loo ra loo ral Too ra loo ra li Too ra loo ra loo ral, That's an Irish lullaby
Oft in dreams I wander To that cot again, I feel her arms a-huggin' me As when she held me then. And I hear her voice a-hummin' To me as in days of yore, When she used to rock me fast asleep Outside the cabin door.
Too ra loo ra loo ral, Too ra loo ra li, Too ra loo ra loo ral, Hush now don't you cry! Too ra loo ra loo ral Too ra loo ra li Too ra loo ra loo ral, That's an Irish lullaby |
《蛇足》一般にはアイルランド民謡として知られ、愛唱されていますが、実はアメリカ産です。
俳優で作曲家のジェイムズ・ロイス・シャノン(James Royce Shannon 1881–1946)によって、1913年に作詞・作曲されました。翌年、ミュージカル『シャミーン・デュー(Shameen Dhu)』のなかでチョーンシー・オルコット(Chauncey Olcott)によって歌われると大評判になり、そのレコードはミュージック・チャートの1位になりました。
その後、4半世紀ほどは、ほとんど忘れられていましたが、1944年公開のパラマウント映画『我が道を往く(Going My Way)』のなかでビング・クロスビー(Bing Crosby)が歌うと、再び評判になり、そのシングルはミリオンセラーとなり、ビルボードのチャートで4位まで上がりました。
シャノンは、アイルランド系であり、父母もしくはそれ以前の先祖から受け継いだケルト・ミュージックの音感がこの曲に表れたのでしょう。何人ものアイルランド系の歌手がカバーしています。
日本では、ペギー葉山が英語で歌っています。
また、昭和37年(1962)8月には、NHK『みんなの歌』で歌われました。このときの歌詞は日本語だったと思いますが、どんな歌詞だったかはわかりません。
歌える日本語詞が見つからなかったので、私がつけました。もう少しましな日本語詞が見つかったら差し替えます。
歌詞に出てくるキラーニー(Killarney)は、アイルランド南西部、キラーニー国立公園のなかにある美しい観光都市です。
(二木紘三)